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熊本支援活動報告書

熊本地震活動報告書(2016年4月17日~11月27日)

1.活動内容

【活動の目標】

①.避難所での炊出し
4/17より秋津地区で毎日1回の汁物を配布

②被災者の心と体のケア
避難所等で被災者の話を聴き困っていることを聞き出す。入浴支援。ハンドマッサージ等

③家屋等復旧作業
民間ボラセンを立ち上げ市のボラセンでは対応しないニーズに対応。

④炊出し・イベント等開催
ひと時でも笑顔になっていただくイベントを開催

【達成状況】

①避難所での炊出し:秋津公民館避難所の炊出し体制をモデルケースとして周辺7か所の避難所でも炊出しを開始。地元大学生のボランティアに引継ぎ、毎日炊き出しを実施

②被災者の心と体のケア:避難所生活1週間が過ぎると入浴のニーズが高まり、情報発信したところ20人乗りのバスを持ち込みしてくれたボランティアさんにより入浴施設の送迎を実施。

③家屋復旧作業:4/28民間ボランティアセンターを設立し11/26まで活動。7か月間で延べ5000名のボランティアが「DAW民間ボランティアセンター」で活動。約500件のニーズを完了。ブルーシート張りに関しては今後も修復が必要なため「ブルーシート張り方講座」を開催。

④イベント開催:7/15~18に10名で遠征。スポーツ吹き矢・ハンドマッサージ・カキ氷配布。作業がひと段落した8月13日「秋津こどもまつり」を開催。

【活動回数】

代表赤池:4/17~5/1・5/6~7/29・9/21~25(ブルーシート講習会)

理事成田:4/23~5/30(社協のボランティアセンターにてマッチング班運営)

理事斎藤:4/23~24(4tトラックで資材・炊出し食材等運搬)

江口:6/4~12(DAWボラセン運営スタッフとして派遣)

イベント:①7/15~18 10名(スポーツ吹き矢・ハンドマッサージ・カキ氷・作業)

②8/10~15 11名(秋津こどもまつり・家屋復旧作業)

作業チーム:①5/29~6/4②6/24~26③7/1~3④7/15~18⑤9/16~18⑥9/22~26

⑦10/7~13⑧10/21~24⑨11/3~6・⑩11/25~27

その他活動:7/30社協活動報告会・9/18今池まつり・名駅街頭募金活動(4/~18~7/18)

 

2.活動によって得られた成果

炊き出しについては、当初から避難所住民が率先して手伝ってくださり、社協の職員・他県からの応援職員さん含め行政とともに活動。被災直後、パンとおにぎりは配布されますが野菜の入った汁物は本当に喜んでいただけました。

被災者も、もらうだけではいけない、何かしたいという思いを持っているのでそういう気持ちを大切にしました。現地の大学生ボランティアや連携団体のボランティアグループと協力して、食材調達方法・調理メニュー・配膳方法を確立して、秋津小学校避難所で実践。その秋津小学区をモデルケースとして、他避難所(7か所)でも運用。毎日1回は汁物を提供し、炊き出しそのものは、早い時期から現地の方に引き継ぐ事ができました。

入浴支援は、20名乗りのマイクロバスで駆けつけてくれたボランティアさんにより4/20~5/30まで避難所と入浴施設の送迎を実施。

食が落ち着くと今度は家。炊出ししながら住民のニーズを聴くとほとんどがブロック塀の撤去、屋根のブルーシート張りでした。

家屋復旧作業については、いつまでも私たちが支援できるわけではなくブルーシートに関しては今後も補修作業は必要です。誰もが経験したことのないブルーシート張りの作業。7か月間で約400軒張った私たちが創意工夫しながら習得した技術をパワーポイントで作成し、秋津公民館主催による「ブルーシート張りの講習会」を計4回開催し100名ほどのかたが参加されました。そのパワーポイントの資料は鳥取で活動している仲間にも送り、活用していただくことができました。

今回の「民間ボランティアセンター」の活動は地元、春日井市社協さんに興味を持っていただき、7月末に春日井社協主催の活動報告会を開催しました。

そして8月には春日井市をあげての防災イベントに参加。民間ボランティアセンター運営のノウハウや問題点(行政にしかできないこと、民間に任せられること)などを整理して報告会で伝え、今後被災地となりうる愛知県でも行政や自治体から信頼を得て活動できる団体として、さらに連携を強めていきたいと考えています。

また、心のケアに関しては「東日本大震災」「北関東豪雨(常総市)」での活動の経験を基に、作業のみではなく、避難所で炊出しや吹き矢大会、マッサージ等でコミュニケーションを図りました。8/13には「秋津こども祭り」を開催し、再建していく東区の地域コミュニティ確立のきっかけになったのではないかと思います。

活動資金としては、赤池が現地に向かうと決定した直後からHPやSNSで支援金を呼びかけました。「現地にはいけないけれど私にできることします」というたくさんの暖かい気持に支えられました。

街頭募金活動については愛知人青年部の大学生を筆頭に3か月間ほぼ毎週末メンバーが活動。

またこれまで活動した全国の被災地の方からもたくさんの支援をいただき、昨年活動した常総市からは「恩返ししたい」と常総市長も参加されて募金活動を行っていただきました。こうして被災経験のある方たちがつながり、支援の気持ちが広がっていくことが私たちの活動の目的であり、愛知人の活動コンセプト「伝えよう・広げよう・届けよう」です。

 

3.成功したこととその要因

東日本大震災から6年間に10か所以上の被災地活動をしてきた経験を活かし、発災直後に何が必要かの判断をして即刻かけつけ、行政の手の行き届かない部分を補うのが民間ボランティアだという思いで炊出し活動、そして民間ボラセンを立ち上げ運営するというところまでステップアップできました。

それは私たちの力ではなく、知り合った全国の多くのボランティアさんとの連携によるものでした。

ボランティアは長期滞在の方はもちろん必要ですが、仕事をしながら週末などの貴重な休日を使って自前の機材をもって毎週のように駆けつけてくれる仲間がいるからこそできた活動でした。

回を重ねるごと、ボランティア団体同士の横のつながりが広がってきたことが功を奏しました。

またSNSやHPなどにより現地の状況を毎日発信することで、現状を知っていただき、必要なものや必要なことを仲間に知らせ、助けていただくことができました。

また現地にいけないメンバーが、街頭募金や店舗の募金箱設置活動をしていただき本当にたくさんの方が私たちの活動を支援してくださいました。

なかなか長期滞在できる環境にいる人は少ないです。「できる人ができることをできるときにする」をモットーに今後もボランティアの心を行動に移すことができる方を増やしていけたらと思います。

 

4.失敗したこととその要因

失敗というより、今後の課題として。

当初、1か月の滞在予定で仕事の休みも調整していましたが思いのほか長期滞在になりました。

災害ボランティアの活動は何度経験しても、被災レベル、行政側の受入れ体制、地域性などにより活動内容や活動方針が異なります。

熊本の場合は被災レベルが家屋ごと全く違い、数日で通常の生活に戻った方もいればその隣の家は全壊して、ブロック塀が倒れかけ屋根瓦が落下しているという状況。当初1か月くらいは住民の方が助け合う姿も見られましたが、日が経つにつれ住民同士のいさかいにも遭遇し悲しい思いをし、地域コミュニティの大切さを改めて感じました。熊本市東区には「お祭り」の習慣がなく地域コミュニティの希薄さが浮き彫りになりました。

解体も業者不足で進まず通学路などが危険にさらされ早く撤去してほしいというニーズが非常に多くありました。また家が無事でも屋根瓦の損傷により雨漏りして住めなくなるという家も日ごと多くなり、私たちのできる1日4~5件のペースでは救いたくてもできないもどかしさをひしひしと感じていました。またブルーシート張りも見よう見まねで始め、安価なブルーシートを使った家は1か月足らずで張り直しを余儀なくされ、さらに作業件数が増えていくという悪循環。特にハンマーや電気のこぎりを使う塀や車庫の解体や屋根上の高所作業は一般ボランティアさんにはお願いできずマンパワーの不足に悩み、特に梅雨時の6月頃は一番人出が足りませんでした。

さらにボラセン運営には常駐の受付スタッフが必要だということを強く感じました。本来、ボラセンの受付は住民の方の家庭の状況等を把握している社協さんや行政の方が常駐していただくのが理想的です。外部から入った私たちが、ニーズの優先順位を決定するのはむつかしいことで、本当に支援が必要な方に行き届いていたのかが今でも心残りなところです。

昨年の常総市の場合は市のボラセンの下で地域ごとのサテライトを任されるという体制でしたので社協職員の方に、ニーズの把握や優先順位を決めていただくことができスムーズな活動ができました。

今後のボラセンはそうあってほしいと願っています。  by 事務局 萬谷裕美子

 

2016年11月30日投稿

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